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センサーや電源などのユニットを組み合わせてIoTデバイスを開発できるハードウェア「PILEz」登場

» 2021年05月28日 19時21分 公開
[荒岡瑛一郎ITmedia]

 IoTデバイスなどを手掛けるBraveridge(福岡県福岡市)は5月27日、ユニット化された各種センサーや通信部、電源を組み合わせて、用途に適したIoTデバイスを短期間で開発できる「PILEz」(パイルズ)を発表した。

 BluetoothやLTE、LTE-Mなどに対応した通信部、温湿度・圧力センサー、水位センサー、PM2.5/二酸化炭素センサー、カメラ、拡張バッテリー、ソーラーパネル付きバッテリーなどをユニット化して用意した。

PILEzユニットの構成要素

 例えば、水位センサーとカメラ、ソーラーパネル付きバッテリー、LTEとBluetoothに対応したユニットを組み合わせることで、ため池の管理システムが作れる。

 他にもLTE-M対応の通信部と温湿度・圧力センサーを組み合わせて、「ガス導管内 露点・圧力遠隔管理システム」を構築できる。この2つは先行事例として、サービスの提供と実運用を始めているという。

PILEzユニットを使ったデバイスの構成例

 今後、新しいセンサーなどの新ユニットを開発した場合でも、通信ユニットのファームウェアを更新するだけで対応できる。

 Braveridgeによれば、LTEに対応したIoTデバイスの開発は数年かかることもある。PILEzや、同社の手掛けるクラウドIoT環境の開発プラットフォーム「BraveGATE」を組み合わせることで、ハードウェア開発も含めたIoTシステム全体の開発期間を短縮できるという。

 PILEzは東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャパン2021」(6月2〜4日)のBraveridgeブースで展示する。

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