日本通信は6月3日、毎月70分までの無料通話が付いた、月間データ容量6GBのプラン「合理的みんなのプラン」の提供を始めた。価格は月額1390円(税込、以下同)。同社は「合理的で納得感ある料金を提示する」としている。
同社は、総務省が調べたデータ使用量の分布から「6GBあれば66%の利用者をカバーできる」としている。容量を超過した場合は、1GB当たり275円で容量を追加購入できる。
他社の段階制プランを見ると、メインキャリア3社は1GBで約4000円から、各社のサブブランドは3GBで2000〜3000円の設定。1GB単位で約1000円料金が上乗せされるのに対し、日本通信のプランは6GBまで1390円で、他社と比べて価格の上昇具合も小さいのが特徴だ。
ユーザーの平均通話時間についても、同社は総務省の調査を引用。平均月130分という調査から、発着信を考慮して無料通話時間を70分と設定した。無料通話を超過した場合は30秒当たり11円が課金される。専用通話アプリは不要のため、通常の電話操作で、携帯キャリアと同じ通話品質を実現している。音声通話の料金は、現在多くのキャリアやMVNOで30秒当たり約20円に設定されている。
価格を半額に抑えられた理由について、同社の福田尚久社長は「20年6月に総務大臣が下した裁定で、音声通話についてもMNOの原価ベースで調達できるようになった」とコメントしている。
通信規格は4Gのみで、5Gの採用は見送った。「エリアが極めて限定的で、4Gの電波を5Gに転用するエリアでは、仮にスマホ画面に『5G』の表示があっても4Gと同等の通信速度しか得られない上、5Gの本領を発揮できるようになるには数年かかるといわれているからだ」という。
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