GItHubで公開されている話題のIBM製オープンソースフォント「IBM Plex Sans JP」。「デジタルネイティブのためのフォントとデザイン」連載を執筆しているエディトリアルデザイナーの菊池美範さんが検証した。
Googleの「Noto Sans CJK JP」やアドビの「源ノ角ゴシック」といった日本語フォントの登場によって、プレゼンテーションやドキュメントの日本語表示は格段にレベルが上がった。もうこれで十分なのではと思っていたところ、IBMがオープンソース日本語フォント「IBM Plex Sans JP」をGitHubで公開したという知らせを受けた。
このフォントをインストールして試用したところ、想像以上に出来のよいフォントであることが分かった。幅広いユーザーから人気を博すだろう。この記事ではこのフォントの実力を見ていきたい。
IBM Plex Sans JPはWindowsでもmacOSでも利用できる。フォントセットが公開されているGitHubページからアセットの圧縮ファイルをダウンロードし、目的に応じてフォントをインストールすれば誰でも使えるようになる。
フォントフォーマットはOpenTypeとTrueType。使用しているOSが新しければOpenTypeを選択。Webサイトに組み込みたいのであれば「Web.zip」を展開して使用する。ソースコードも公開されているので、フォント作成ツールを使ってカスタムフォントを自作したり、文字コード内のグリフを変更することもできる。
GitHubからダウンロードしたIBM Plex Sansのフォント一式からIBM-Plex-Sans-JPフォルダを選び、hintedフォルダ内にあるOTFフォントをインストールする。
unhintedフォルダには、低解像度の表示デバイスで読みやすくするためにエッジをラスタライズするためのヒンティング情報が含まれていないので、SuperRetinaや8Kなどの高精細ディスプレイをそろえているユーザーを除いては、hintedフォルダのフォントを利用することを推奨する。
筆者がテストした環境はmacOS Big Sur、MacBook Pro (15-inch, 2016)、MacBook Ari(M1, 2020)。ソフトはAdobe InDesign CC2021を使用した。
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