東京都は7月29日、都内の建物や交通状況を再現した3Dマップ「デジタルツイン3Dビュワー」を公開した。センサーなどで集めた現実世界のデータを活用し、仮想空間に同様の環境を再現する「デジタルツイン」推進に向けた「デジタルツイン実現プロジェクト」の一環として、同プロジェクトの公式サイトで提供している。
8月2日時点では、河川の状況や都営バスの走行場所をリアルタイムで反映しているという。2021年度中には地下空間などの人流を可視化したり、水道管などの地下埋設物を3D化して追加したりする方針。今後はAIを使ったシミュレーションの場として、災害や人口減少などの課題解決にも活用するという。
デジタルツイン3Dビュワーは、3Dマップ制作のためのオープンソースフレームワーク「TerriaJS」をベースに開発。ソースコード共有サイト「GitHub」でソースコードも公開している。
東京都は30年までのデジタルツインの社会実装を目指すとしており、実現までのロードマップを21年度中に公開する他、都民がスマートフォンを使って3Dマップの更新に協力する実証実験も行うとしている。
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