演者の衣装に取り付けられた加速度センサーとマイクは、演者の動きと歌声をそれぞれ取得し、その情報を振動や照明としてリアルタイムに観客のペンライトへフィードバックする。振動の強さと発光強度は、演者の動きの平均値と音声強度を基にしている。
逆に、観客がペンライトを振ると内蔵の加速度センサーがその動作を取得し、その情報を演者の衣装に光としてフィードバックする。各観客のペンライトから取得した加速度データの合計値をその時の観客の応援行動の大きさと考え、この値を参考に演者の衣装の発光強度や点灯させるLEDの数を決定している。
この仕組みが一体感や高揚感の向上につながるかを実際に人を集めてライブコンサートの実験を行った。実験は全てCOVID-19によるパンデミックが発生する前に実施された。
実験は大学のホールをライブ会場として実施し、演者3人と観客24人で行った。演者A、B、Cにそれぞれ8人の観客を割り当て、違う色で発光できるようにした。割り当てられた観客は、自分のお気に入りの演者を応援する。
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