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「Apple Watchで命を救われた」メールを喜ぶAppleティム・クックCEO

» 2021年08月24日 09時48分 公開
[MACお宝鑑定団]
MACお宝鑑定団

 オーストラリアのFinancial Reviewが、発刊70周年を記念し、Appleのティム・クックCEOへのインタビュー「Why Tim Cook thinks Australia is a perfect tech breeding ground」を公開している。

photo Why Tim Cook thinks Australia is a perfect tech breeding ground

 ティム・クックCEOは早起きが好きで、朝4時にはユーザーから寄せられる数百通のメールに目を通し、内容によっては適切な部署に転送しているという。

 Apple Watchについて、クックCEOは、このデバイスによって命が救われたという顧客からのメールは、Appleにとって「本当に意味のあるもの」だと述べている。

photo Why Tim Cook thinks Australia is a perfect tech breeding ground

 Appleは人々の生活を豊かにする製品を作りたいと考えており、その例として、誰かの命を救うこと以上のものはないと、クックCEOは述べている。

 人工知能について、クックCEOは、AppleはすでにiPhone、iPad、Apple Watchの機能にAIを活用しているが、私たちの生活への影響という点では、AIはまだ始まったばかりだと考えている。

 拡張現実については「現実の世界を囲い込んだり遮断したりすることなく、テクノロジーの価値を人々とともに増幅する方法だ」とコメントしている。

 今世紀半ばに向けて、テクノロジーがもたらす潜在的なマイナス面について尋ねられたクック CEOは「良いことに使われるか、悪いことに使われるかは、発明者とユーザーの創造性や共感性にかかっている。テクノロジーを支える人々の情熱にかかっている。Appleでは、何かを作るときには、それがどのように使われるのかについて、膨大な時間をかけて慎重に考えるようにしている」と述べている。

 プライバシーについて「10年前は、プライバシーはニッチな問題だったが、今日では人々の心の中の主要な問題の一つとなっている。なぜなら、Webが監視ツールとなっていること、詳細なプロフィール構築が合理的な範囲をはるかに超えていること人々が気づいているからだ」と述べている。

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