米Microsoftは8月27日(現地時間)、次期OS「Windows 11」に無料アップデートできるPCの要件について、2つの更新を発表した。対応要件の拡大と、一時的に取り下げていた「PC正常性チェックアプリ」の再公開だ。
6月のWindows 11発表の段階では、TPM 2.0のサポートが必須で、プロセッサは第8世代以降のIntel Core、Zen 2以降のAMDプロセッサ、一部のQualcommのSoCのみなど、かなり新しいPCしかサポートしないということだった。
その後、Microsoftはフィードバックを受けて再検討し、プロセッサにIntelのCore Xシリーズ、Xeon Wシリーズ、Microsoftの「Surface Studio 2」などに搭載のIntelのCore i7 7820HQを追加した。なお、AMDの第1世代Zenプロセッサもテストしたが、サポートリストに追加しない結論に達したとしている。
Windows 11でサポートするプロセッサ一覧の英語版は8月27日に更新された。
なお、Microsoftは公言していないが、米The Vergeなど複数のメディアは、要件を満たさないPCでも、メディア作成ツールを使ってISOファイルからOSを手動でインストールすればインストールは可能だとしている。
ただし、Microsoftは「最小システム要件を満たしていないデバイスでは、カーネルモードのクラッシュが52%多くなる」としている。
「PC 正常性チェックアプリ」は、自分のPCでWindows 11を正常に稼働させられるかどうかをチェックできるアプリで、6月24日に公開されたが、「正確さや詳しさが欠けていた」としてMicrosoftが4日後に削除したもの。
フィードバックを反映した新版を数週間以内に公開する(Windows Insiderでのプレビューは既に公開されている)。
旧版は、アップデートできるかできないかしか分からなかったが、新版ではどのような要件が満たされていないのかと、関連するサポートページへのリンクを表示する。
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