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外部プロジェクターの映像をAR表示する眼鏡型デバイス 東工大などが開発Innovative Tech(3/3 ページ)

» 2021年10月05日 08時00分 公開
[山下裕毅ITmedia]
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 ウェアラブルヘッドセットは、拡張スクリーンと偏光ビームスプリッター、湾曲したビームコンバイナーで構成。プロジェクターからの映像を拡張スクリーンに投影し、偏光ビームスプリッターで光路を分岐し、ビームコンバイナーを通してユーザーの目の前に実世界と重なるようにスクリーンを提示する。

photo ウェアラブルヘッドセットの概要

 ウェアラブルヘッドセットの総重量はヘッドバンドを除いて122gと一般的なスマートフォン(150〜200g)よりも軽い。しかもバッテリーや計算機を搭載していないため熱による不快感もない。画像生成部の技術的制限もないため、画質の向上も容易だ。

 実験ではプロトタイプの評価を行い、現在のコンシューマーレベルのヘッドセットに匹敵する解像度を示し、有効性を実証したという。

photo テキストを投影した様子
photo ビーチの画像を投影した様子

 今回はプロジェクターを机上に置いて投影したが、邪魔にならない壁や天井に設置し上からの投影も構想している。

photo 将来のコンセプト図
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