このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。
米カリフォルニア大学バークレー校の研究チームが開発した「Robotic Guide Dog」は、リード(リーシュ)を使って人間を引っ張って誘導する4足歩行ロボットだ。盲導犬の代替を目指す。
体の弱い人や高齢者、視覚障害者の移動を補助する盲導犬は、一人一人に合った犬を選び、訓練する必要があり、盲導犬の育成には時間と労力がかかる。
今回はリードと4足歩行ロボットを使って狭い場所でも人間を誘導できるシステムを構築。ロボットと人をリードでつなげると、双方間での寸法を変えられ、狭い場所でも人を案内できる。
その一方で、張ったりゆるんだりするリードを制御しなければならない問題も起きる。そこで研究チームは、状況によってリードを使い分けながら誘導するハイブリッドシステムを開発した。
4足歩行ロボットには自身と周囲の位置を特定するためのLiDARと、引っ張る人の位置を検出するためのデプスカメラを装備する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR