米Appleは10月18日(現地時間)、同社が開発した新チップ「M1 Pro」と「M1 Max」を発表した。プロユーザーのために初めて設計されたプロセッサであり、同日に発表した、新型MacBook Proに搭載する。
M1 Pro/MaxともCPUはパフォーマンスコア8コア、高効率コア2コアの最大10コアCPUで構成。パフォーマンスコア4コア、高効率コア4コアの構成だった「Apple M1」と比べて、70%高速化しているという。Neural Engineも両プロセッサとも16コアだ。
両プロセッサで異なるのがGPUとメモリだ。M1 ProのGPUは14コアと16コア、M1 Maxは24コアと32コアから選択可能。M1 Proでは最大5.2TFLOPS、M1 Maxでは最大10.4TFLOPSの処理能力を持ち、M1との比較では、M1 Proは2倍、M1 Maxでは4倍高速化した他、旧MacBook Pro 16インチモデルで選択できた最高モデル「Radeon 5600M」と比べても、M1 Proで2.5倍、M1 Maxで4倍速くなっている。
M1 Maxは、外部GPUを搭載したWindowsノートPCと比べて40%少ない電力で同等のパフォーマンスを出すことができ、外部GPU搭載WindowsノートPCと同等のパフォーマンスを100W少なく達成できるという。また、M1では1枚だった外部モニター出力も4枚まで引き上げられた。
このGPUを支えるのがメモリで、M1 Proは最大32GB、M1 Maxは最大64GB搭載可能。M1ではSoCとメモリを同じチップ上に配置したユニファイドメモリが特徴だったが、両プロセッサでは帯域を拡張。M1 Proは200GB/s、M1 Maxは400GB/sを実現したとしている。M1と比較すると、M1 Proは約3倍高速化されているという。
動画を扱うメディアエンジンも強化。動画フォーマット「ProRes」「ProRes RAW」のハードウェアアクセラレーターを内蔵し、4KのProRes映像であれば30本、8K映像でも7本の同時再生が可能という。さらにThunderbolt 4にも対応するなど、プロ向けプロセッサにふさわしいパフォーマンスを獲得している。
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