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お守りの中にMicro SD 電気・電波の神様を祀った神社が京都にある明日から使えるITトリビア

» 2021年12月17日 20時00分 公開
[山川晶之ITmedia]

 現代社会を生きていると電気と電波がない生活なんてのは考えられない。朝起きてTwitterを見るために手を伸ばしたスマホも、しっかり2つのお世話になっている。何なら、目覚ましとして起こしてくれるスマートスピーカーも同じだ。

京都・嵐山の虚空蔵法輪寺内にある「電電宮」(画像提供:@kizuki_jpn)

 そんな電気と電波にまつわる神社が京都・嵐山の「電電宮」だ。もともとは、虚空蔵法輪寺の鎮守社で、電気・電波の神様である「電電明神」を祀った「明星社」として建てられていたが、1864年に焼失。1956年に電気電波関係業界の発展を祈願するため、電電宮として新たに奉祀されたという。

「電電宮」の由来(画像提供:@kizuki_jpn)

 境内には、記念碑として「電電塔」と呼ばれる小さな塔が建てられており、両脇には電球の発明などで知られるエジソンと、電磁波の存在を証明したヘルツ(Hzは彼の名が由来)の碑が掲げられている。日本の神社に国が違う2人の碑があるのも趣深いが、エジソンは電球に使うフィラメントの素材として京都の竹に行き着いており、京都と縁がないわけでもない。

境内には「電電塔」、両脇にはエジソンとヘルツの碑が掲げられている。日本の神社と考えるとちょっと異様な光景だ(画像提供:@kizuki_jpn)
電電塔について(画像提供:@kizuki_jpn)

 その電電宮だが、お守りも電気・電波の守り神らしさにあふれている。中には「虚空蔵菩薩像」の画像データ入りMicro SDカードが同梱されている。16GBで1200円。6年前に参拝された方のツイートをみるに、どうやら8GBから容量アップしているようだ。

電電宮のお守り(画像提供:@kizuki_jpn)
中にはMicroSDカード。「虚空蔵菩薩像」の画像データが入っている(画像提供:@kizuki_jpn)

 「電電宮護持会」のメンバーを見るに電気・電波関係企業が多いようだが、電電宮では「情報安全護符ステッカー」なども扱っている。電気・電波と切っても切れない縁にあるIT関係者も、近くに行った際は立ち寄ってみるのもいいだろう。

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