食材宅配サービス「Oisix」を運営するオイシックス・ラ・大地は2月10日に開いた2021年4〜12月決算発表会で、22年1月に起きた配送トラブルについて詳しく説明した。
1月に稼働スタートした新物流センターの「高精度な物流システム」が裏目に出た。想定外の納入遅れにシステムが対応できず、1週間にわたって配送が混乱。約11万人に影響が出たという。
同社は1月18日、神奈川県に開設した大規模物流センター「海老名ステーション」の稼働を開始したが、商品の納品遅れなどが発生した。
このため、入荷後の在庫管理、棚入れができなくなるなど荷受けオペレーションが混乱。棚に商品が入っていないとラインが稼働しない高精度なシステムを導入していたため、“商品が足りない”というイレギュラーな状況に対応できなかったという。
その後、強制的にラインを稼働させて商品出荷を再開。1月25日以降は遅延のない配送ができたという。
トラブルの影響は約11万人に及んだ。内訳は、商品キャンセルが約8万人、配送遅延が約1万人、欠品が約2万人。
2022年3月期の業績に対する影響は、売上ベースでマイナス15億円、利益ベースでマイナス15〜20億円を想定。業績予想の修正も発表した。
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