食材宅配サービス「Oisix」を運営するオイシックス・ラ・大地は1月24日、Oisixで受注した商品の一部をユーザーに届けられない状態が続いていることについて、事情を説明して謝罪する文書を公開した。
1月18日に物流センターを移転したが、「計画や判断の甘さ」により、実在庫とデータ上の在庫が一致しないなどのトラブルが多発。社員総出・手動で在庫整理と移動を行っているため、出荷作業の遅れ・欠品が続いているという。
Oisixの会員数は、2021年9月末時点で約34万。ここ数日、利用者がSNSに「欠品だらけ」などと相次いで投稿し、騒ぎになっていた。
今回問題が起きたのは、神奈川県に開設した大規模物流センター「海老名ステーション」。
当初は2024年の稼働開始を予定していていたが、新型コロナウィルス感染拡大に伴うニーズ急増で、注文に対する供給能力が足りなくなるといった事態を受け、2年前倒して22年1月に移転することにした。
「実験を重ねながら慎重」(同社)に移転準備を進め、2021年11月に移転作業をスタート。年末も含め新物流センターで問題なく出荷できるかを確認した上で、予定通り1月18日に全面移転したという。
だが「計画や判断の甘さ」のため、初日に想定外のタイミングで大量の商品が同時入荷されるなど受け入れが混乱。後続の作業が予定通り進まずに欠品が大量発生したという。
混乱の影響がその他の工程にも波及し、実在庫とデータ上の在庫が一致しないなどのトラブルが多発したため、出荷作業の前にスタッフ全員で手動で在庫整理と移動を行ってから出荷しているという。
同社は今週(1月24日〜)注文分以降は問題なく配送できる体制を目指し、復旧作業を進めているという。2022年3月期の連結業績に与える影響は「精査中」。
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