「Instagramアカウントにウクライナから不正アクセスがあったみたい」――そんな報告がTwitterで増えている。1月中旬までは1週間に数件以下だった報告が、2月初頭には週に100件以上にまで増加。緊迫するウクライナ情勢との関連性は分かっていない。
「ウクライナの首都・キエフから不正なログイン試行があったという通知が届いた」とする投稿が1月16日ごろから増えている。ITmedia NEWS編集部で数えたところ、Twitterでの報告数は1月16〜22日で約80件。翌週は落ち着いたが、1月30日〜2月5日には約140件に上った。特に報告が多かったのは1月19日、26日、2月2日など。
不正なログイン試行の検知だけで乗っ取られなかった事例、不正ログインが成立してしまった事例、乗っ取られた上に知らない海外アカウントの大量フォローなどの操作が行われた事例などが報告されている。投稿を見るために開設した“ロム専アカウント”や放置していたアカウントなどが被害に遭うケースも見られる。
ユーザーには、放置したものも含めたアカウントの確認、パスワードの見直しや多要素認証の設定など自衛が求められる。不正ログイン被害に遭った場合はInstagramの報告窓口で相談も可能だ。
ロシアとウクライナは、ウクライナのNATO(北大西洋条約機構)への加盟を巡って緊迫した情勢下にある。日本の外務省は11日、ウクライナ全土の危険情報を最も高い「レベル4」に引き上げた上で、在留邦人に退避勧告を出した。
米連邦政府は1月14日に、ロシアがウクライナ侵攻の口実を作る目的でさまざまな工作を行っているとも発表している。
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