例えばビデオモニタリングでは、動画をAIで画像解析して転倒検知できる製品が増えている。介護や医療施設以外に工場や倉庫の安全管理で導入が進んでいる。
圧力センサーとモーションセンサーは、介護・医療施設に導入して転倒を検知する実証実験が行われているが、コストがかかるので、手軽なモーションセンサーがいろいろ登場している。赤外線レーダーからミリ波レーダー、Bluetoothまでさまざまなタイプがあり、呼吸、心拍なども同時に検知できる。
CES 2022のイノベーション・アワードを受賞したSengledの「Smart Multi-Color A19 Bulb with Health Monitoring Radar」は、照度や色をコントロールできるスマート電球にFMCW(周波数変調連続波)レーダーを搭載し、睡眠、心拍、体温などのバイタルサインを計測できるようにした。独自のAIアルゴリズムで転倒を検知して通知する方法も用意されている。
インテリジェントホームモニタリングシステムでは、積水ハウスが家全体をセンサー化して入居者の安全を守るプロジェクトを開始している。急性疾患早期対応ネットワーク「HED-Net」は、室内で倒れた場合の検知に加え、声で呼びかけて確かめる方法を採用している。ここでも鍵になるのは人体の異常を検知するアルゴリズムで、実際の家で1年間テストモニタリングを行い、機能を検証している。
転倒検知機能を搭載したウェアラブルデバイスはApple Watch以外にも多数あり、セコムが開発する「セコム・マイドクターウォッチ」は、転倒を検知して一定時間身体の動きが感知できない場合、連携したスマートフォンを通じて緊急通知を行う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR