米Googleは3月8日(現地時間)、米サイバーセキュリティ企業Mandiantを買収することで合意したと発表した。買収総額は約54億ドル(約6250億円)で、取引は年内に完了の見込み。
完了すれば、Googleにとって2012年の米Motorola Mobility買収に次ぐ大規模買収になる。同社はMotorola Mobilityを約125億ドルで買収し、2014年に中国Lenovoに29億ドルで売却した。
Mandiantは2004年創業のバージニア州レストンに拠点を置く上場企業。サイバーセキュリティ製品を手掛けており、最近では2月に、SaaSベースの「Mandiant Advantage」向けの新ランサムウェア防御検証サービスを発表している。
買収完了後、MandiantはGoogle Cloudに統合される。Mandiantはプレスリリースで、この買収によりGoogle Cloudの既存のセキュリティサービスが補完され、顧客にエンドツーエンドのセキュリティオペレーションスイートと有用なアドバイザリーサービスを提供できるようになると語った。
Google Cloudのトーマス・クリアンCEOは、「Mandiantと共にクラウドの保護に大きな影響を与え、クラウドコンピューティングの採用を加速し、最終的には世界をより安全にする」と語った。同社は1月、セキュリティ企業のSiemplifyを買収している。
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