経済産業省は4月11日、夏前のエアコン試運転を呼びかけた。今年はエアコンメーカーや業界団体も歩調を合わせ、例年より1カ月ほど早いタイミングで試運転を呼び掛け始めた。
今年から空調機器の業界団体である日本冷凍空調工業会と家電製品協会が4月10日を「エアコン試運転の日」に制定。例年より1カ月ほど早く呼びかけを始めた。コロナ禍で在宅時間が増え、エアコンの設置や修理が遅れると熱中症リスクにつながるためだ。
パナソニックによると、21年にエアコンを購入した人の30.2%、修理した人の25.8%が依頼してから2週間以上待たされた「エアコン待機者」だった。最も多い原因は「繁忙期で予約が取れなかった」。
エアコンに関する消費者からの問い合わせは5月に増え始め、8月にピークを迎える。パナソニックは「6月の問い合わせ件数は4月の2.9倍、8月は4.5倍。夏期への集中がエアコン待機者の発生要因になっている」と指摘する。
ダイキンは8日、使用しているエアコンの5割以上(50.6%)が「設計上の標準使用期間」である10年を超過しているという調査結果を発表した。エアコンの平均使用年数は約13年で、買い替えは主に故障が原因。「状態の早期確認が必要なエアコンが多いことが伺える」という。
今年の夏も猛暑になると予想されている。経産省は「エアコンの設置や修理を早めに行うことが、自宅での熱中症対策につながる」とした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR