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高さ14センチの“動くフィギュア”、スピーシーズが発売 9万5000円

» 2022年04月12日 22時32分 公開
[ITmedia]

 ロボットベンチャーのスピーシーズ(東京都三鷹市)は4月12日、高さ14cmのロボット「フィギュア3.0クレア」の受注を始めると発表した。限定20人に9万5000円(税込)で販売する。

「フィギュア3.0クレア」

 背中の支柱で台座とつながり、浮いた状態で手足や頭を自在に動かせるロボット。スマートフォンアプリからの操作でポーズをとったり、音楽に合わせて踊ったりする。

 フィギュアの駆動には9個のモーターを使用。台座も2個のモーターで車輪を動かせる自走式とし、台座ごと移動できるようにした。ニッケル水素バッテリーや通信用のWi-Fi、LAN、カメラ、スピーカー、マイクなども備えた。

 台座にはCPUボードの「Raspberry Pi」を搭載し、LinuxベースのMOFI-OS ver. 6.0で動かす。スピーシーズが2017年に発売したロボット「高坂ここな」などと同様、3D CG作成ソフト「MikuMikuDance」を使ってモーションを作れるという(.pmx、.vmdファイル)。

台座の背面にはUSB端子やLAN端子などRaspberry Piのインタフェース類がある

 スピーシーズの春日知昭代表によるとロボットの外装を容易に交換できる点も大きな特徴だという。例えば頭の部分は上に引き抜くだけで外れる。ユーザーは好みの外装で外観をカスタマイズできる。

 スピーシーズはフィギュア3.0クレアを進化するロボットエンタテインメントと位置付け、機能や外装、コンテンツの充実を図る考え。そのためにFacebook上に「次世代ロボットラボ:ティル・ナ・ノーグ」というコミュニティを作り、これに参加する人に対してフィギュア3.0クレアを販売する考えだ。

 コミュニティの目標は「半年以内に進化させたフィギュア3.0クレアを見せびらかすイベントを開くこと」。春日代表はコミュニティのメンバーを「エンジニアと共にフィギュア3.0クレアを進化させていく仲間」と話している。

外装を交換した例

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