ミニチュアテーマパーク「スモールワールズTOKYO」を運営するSMALL WORLDS(東京都港区)は3月9日、「エヴァンゲリオン 第3新東京市」などパーク内の展示エリアを順次メタバース化すると発表した。スモールワールズで販売している「住民権付きフィギュアプログラム」とも連動。「メタバース内で綾波レイと同じ団地に住めるかもしれません」(近藤正拡CEO)という。
SMALL WORLDSはメタバースの制作プラットフォーム「DreamVerse」を運営する企業(非公開)と業務提携。スモールワールズTOKYOにある6つの展示エリアのうち、まず「第3新東京市」と「世界の街」の仮想空間を作る考え。
スモールワールズTOKYOでは「エヴァンゲリオン新劇場版」に登場する第3新東京市のスポットを約80分の1スケールでミニチュア化しているが、メタバースでのサイズ感は等身大。「仮想空間に第3新東京市ができ、ユーザーはアバターを使ってその中に入っていけるイメージ」という。
近藤CEOは「最終的にどのようなメタバースになるかはまだ分かりません。ただPCとHMDで遊べるVR空間もある、と聞いています」と話している。
メタバースはスモールワールズで販売している「住民権付きフィギュアプログラム」と連携する。このプログラムはユーザーを模したフィギュアを制作し、ミニチュアの街に置く(=住む)権利を販売するというものだ。
メタバースとミニチュアの第3新東京市はひも付けられ、スモールワールズの住民権を購入した人はメタバースの第3新東京市の住民にもなる。自宅にいながら仮想空間の第3新東京市に行き、主人公の碇シンジと葛城ミサトが住むマンションや綾波レイが住む団地など様々なスポットを訪ねられる。
それだけではない。「綾波レイが住む団地は144部屋あり、レイの部屋を除く143部屋に人が住めます。メタバース化した後は“住民権付きフィギュアプログラム”をECでも販売し、ユーザーは物件を所有できます」。販売時には競争率が上がることも予想されるため、オークション方式を採用することも検討しているという。
メタバースの公開時期については「まだ公表できませんが、意外と早いです」と近藤CEO。制作会社にはミニチュア制作時に使用した3Dデータなどを提供し、既存のプラットフォームを生かす形で早期立ち上げを目指すとしている。
スモールワールズ TOKYOは20年に東京・お台場で開業した屋内型のミニチュアテーマパーク。21年4月には映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」に登場する「第3村」のミニチュアセットを公開して注目を集めた。
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