米連邦捜査局(FBI)は4月14日(現地時間)、NFTでイーサリアムを稼げる人気ゲーム「Axie Infinity」のサイドチェーン「Ronin」がハッキングされ、6億2500万ドル(約770億円)相当のイーサリアムとドルが盗まれた事件について、Roninに侵入したのは北朝鮮を拠点とするハッカー集団Lazarus GroupおよびAPT38だと特定したと発表した。
米財務省その他の連邦政府当局と協力し、北朝鮮政府がサイバー犯罪や暗号通貨の盗難などの違法行為にこれらの集団を利用していることを明らかにしていくとしている。
同ゲームを提供するSky Mavisは同日、公式ブログを更新し、盗まれた資金を受信したイーサリアムのウォレットアドレスを米財務省が制裁リストに追加したと発表した。
米Viceによると、このアドレスは現在、4億4500万ドル以上に相当するイーサリアムを保持しているという。
米ブロックチェーン分析企業Chainalysisによると、北朝鮮は多数の暗号通貨ハッキングに関与している疑いがあり、2021年には4億ドルの盗難に関与したとみられているという。
Lazarus Groupは北朝鮮の諜報機関と関係があるとみられる古参の集団で、2014年にはソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)への攻撃で名を知られた。2018年にはマルウェア「WannaCry」を使った攻撃に関与したとされている。
NFTゲーム「Axie Infinity」のサイドチェーン「Ronin」から6億ドル相当のイーサリアム盗難
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