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火災保険の不正請求をAIで検知 東京海上日動、気象データなど基にスコアリング

» 2022年06月15日 16時52分 公開
[ITmedia]

 東京海上日動火災保険は6月15日、フランスのスタートアップ・Shift Technologyの技術を活用し、保険金の不正請求を早期に検知するためのAIを開発し、8月から全国の拠点で活用すると発表した。

 膨大な保険金支払データを分析して開発したAI。契約内容や事故の申告状況などの情報と、気象データなどのさまざまなデータを組み合わせ、事案ごとにスコアリングを実施。不正請求が疑われる事案を担当者が迅速に把握し、損害サービス担当者の事案対応の参考にする。

 Shift Technologyが保有する不正請求検知のソリューションに、東京海上の不正請求対応のノウハウを組み合わせた。従来は、不正請求と相関関係があるかを事案ごとに一つ一つ確認していたが、今後はAIのスコアリングにより、事案の概要を迅速に把握できるようになるとしている。

 台風や豪雨など自然災害が多発する中、自然災害に伴う損害を補償する火災保険の保険金の不正請求を勧誘する業者が増えているという。中には、顧客が業者から高額な手数料を請求されるなどのトラブルも発生しているという。

 同社は自動車保険と傷害保険にも同様の仕組みを導入している。今後はAIの精度をさらに高め、迅速に保険金を支払えるケースを特定する技術も開発するという。

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