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「従業員情報が暗号化され、復号不能」 ランサムウェア「CryptXXX」攻撃受け カワムラグループ

» 2022年07月12日 11時35分 公開
[岡田有花ITmedia]

 河村電器産業(愛知県)は7月11日、4月に受けたランサムウェア攻撃により、退職者を含む従業員の氏名や住所など約8000〜9000人分が暗号化され、復号不可能になったと発表した。SSL-VPNの脆弱性をついたランサムウェア「CryptXXX」による攻撃を受けた。

画像 ニュースリリースより

 復旧不可能になったのは、河村電器とその子会社のキッズウェイ、テクノバン、河村物流サービスの従業員(退職者含む)の氏名、生年月日、性別、住所、電話番号。データは暗号化されたのみで、漏えいは確認していない。

 攻撃が発覚したのは4月18日。情報システム部が社内システムの動作不良を確認し、システムを停止・外部ネットワークを遮断したて調査したところ、Windowsサーバ、Windows系NASの一部データが暗号化されたことを確認した。

 その後、外部専門家による調査も行い、愛知県警にも報告した。

 再発防止策として、サーバ、PCのクリーン復旧・再構築、EDR導入、リモート接続環境の不正アクセス防止の強化などを実施。対策が完了した6月6日、データの復旧も断念したという。

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