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「ポメラ」に新作 スマホアプリでテキスト転送 台本用モードや限定の“ホワイトカラー”も

» 2022年07月12日 14時15分 公開
[山川晶之ITmedia]

 キングジムは7月12日、テキスト打ち込み専用デバイス「ポメラ」シリーズの新モデル「DM250」を発表した。2016年に登場したDM200の後継モデルで、スマートフォンとの連携機能を搭載。価格は6万280円、発売は7月29日を予定している。キングジムの公式オンラインストアで、ホワイトカラーを250台限定で用意する。

「DM250」
250台限定のホワイトカラー

 キーボードはキーピッチ17mmを確保したJIS配列。旧モデルよりタイプ音を低減したという。英字を中央に配置しており、可読性が高くモダンな雰囲気を与えるAXISフォントを採用している。ボディはダークグレーと旧モデルよりやや明るい色を採用したことで、キーの形を把握しやすくなったという。US配列、親指シフトに対応するシートを付属。親指シフトは、親指が自然な配置になるよう右手を横に1列ずらしたレイアウトを追加している。

親指シフト配列は、右手の親指が自然な配置になるようレイアウトを1種類追加

 ポメラ向けに最適化した日本語入力システム「ATOK for pomera [Professional]」を強化しており、校正支援機能を追加。縦書きの脚本や台本の作成に適した「シナリオモード」も新たに利用可能となった。1ファイルあたりの保存可能文字数はDM200と比べて2倍の20万文字に拡大している。

新たに追加された「シナリオモード」

 旧モデルでもネットワーク機能は搭載していたが、専用アプリ「pomera Link」でのテキスト共有に対応。アプリでポメラ内のデータ確認、保存が可能。スマホからポメラへのテキスト転送にも対応する。アプリはiOS/Android版を用意する。Bluetoothキーボード機能もあり、スマートフォンなどと接続して、ポメラをキーボードとして使うこともできる。

スマホアプリでのテキスト転送に対応

 ディスプレイは7.0インチのTFT液晶パネル(1024×600ピクセル)、メインストレージは1.3GBで、SDHCに対応したSDカードスロットも内蔵する。充電ポートはUSB TypeCで、バッテリー稼働時間は、旧モデルの18時間から24時間にロングライフ化した。

 DM200のあとに発表された「DM30」では電子ペーパーを採用していたが、DM250ではDM200と同じカラー液晶パネルを採用している。これについてキングジムの担当者は「ポメラは白黒液晶が良いのだが、Einkペーパーに代わるものは、DM250に関しては最適なものが見つけられなかった。消費電力などの課題はあるが、それをクリアしたディスプレイがあれば今後採用したい」としている。

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