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「Nothing Phone (1)」レビュー “アグレッシブに光る”背面は意外と楽しい 使い勝手は?(1/2 ページ)

» 2022年07月16日 13時00分 公開
[山川晶之ITmedia]

 今のスマートフォンに退屈している? それなら英Nothing Technologyが発表した「Nothing Phone (1)」はどうだろう。背面は今じゃレアなスケルトン仕様で、974個のミニLEDを独特パターンで配置した「Glyphインターフェース」がけたたましいサウンドとともに光る。これだけ聞くと“イロモノスマホ”枠に感じるが、実際どうなのか。1日ほど触ってみた感想をミニレビューとしてお届けする。

尖りまくった「Glyphインターフェース」

 Gorillaガラスで覆われた背面は、他のスマートフォンと違ってネジや金属プレートなどがこっちをのぞく。といっても、ワイヤレス充電用のコイルは見えるものの、基板など“本当の内部”が見えるわけではなく、どちらかと言うと「見せるためのスケルトン」に近い気がする。余談だが、スケルトン端末といえばauが昔出していた「X-RAY」が好き。

背面はスケルトン仕様

 サイドはアルミフレームで100%リサイクル仕様。ディスプレイは6.55インチのOLEDパネルで、四隅のベゼルが等間隔になっているのがポイント高し。パーツ同士の“チリ”も合っていて、初のスマホとは思えないほど製造のクオリティーは高い。ここはOnePlusを創業したCarl Pei氏のノウハウが生きているのだろうか。

ディスプレイの四隅のベゼルが等間隔なところに美しさを感じる

 アイコニックなGlyphインターフェースは、電球のフィラメントから着想を得ており、複数の着信音/通知音とともにアグレッシブに光る。そのサウンドはレトロフューチャー成分もありつつ、グリッジ成分もありつつでかなり尖ったシンセサイザー風味。この音に合わせて光るため、めちゃくちゃ目立つ。普通のスマホだと通知に気付きにくい人には良いかもしれない。このデザインのスマホを選ぶ時点で「控えめ」を要望する人はいないと思うが、LEDの光量はちゃんと調整できる。

 尖ったサウンドは同社がデザインなどでコラボしているTeenage Engineeringのテイストを感じ取れる。バイブレーションをつかさどるハプティクスもカッチリとしたフィーリングで、シンセサイザーのサウンドを細かく表現している。スマホを背面にひっくり返すと、通知音をミュートしてGlyphインターフェースのみ光らせることもできる。見た目と違ってきちんとTPOをわきまえている。

 Glyphインターフェースはただの通知用LEDではない。カメラのライトとしても利用できる。本モデルには一般的なLEDライトも搭載されているが、Glyphインターフェースの方が面で発光するため、柔らかく被写体を照らせる。惜しいのが明るさで、カメラアプリの設定を潜っても輝度は変えられないようだった。もう少し明るくできると良いのだが。なお、充電時は電池容量のメーターにも変身する。

「Glyphインターフェース」はカメラ用のライトにもなる。ちなみに充電時は、電池容量のインジケーターになる
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