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Insta360の新製品はWebカメラ 3軸ジンバル搭載の「Insta360 Link」を試す(1/2 ページ)

» 2022年08月02日 22時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

 360度カメラやアクションカメラで定評があるInsta360が、Webカメラのカテゴリーに参入する。8月2日に発表した「Insta360 Link」(8月中旬発売予定、予想市場価格は税込4万5800円)は、最大4K30fpsで撮影できる1/2型センサーと、被写体を自動で追従できる3軸ジンバルを搭載したユニークなハイエンドWebカメラだ。今回は短期間ではあるが事前に借りた評価機でその使い勝手をチェックしていく。

photo 「Insta360 Link」

3軸ジンバルを活用した多機能なWebカメラ

 Insta360 Link(以下、Link)の大きな特徴は、まさに見た目の通りと言っていいだろう。上下左右の他、回転運動もできる3軸ジンバルの機構を生かし、単体で被写体の追跡やズームイン/アウト、事前にセッティングしたホワイトボードへのクローズアップ、レンズを90度回転させて9:16の比率で撮影できるポートレートモードといったさまざまな機能を備えている。

 さらにWebカメラとしては大型となる1/2型サイズのセンサーを搭載しているため暗い場面にも強い。

photo Link本体。パッと見はDJIのOsmo Pocketの頭の部分だけのようだ

 多機能だが、プラグ&プレイ対応でPCにつなげばすぐにWebカメラとして認識する。先ほど挙げた機能はカメラに向かって手を動かすジェスチャーによって呼び出せるが、専用ソフトウェア「Insta360 Link Controller」(Windows、macOS)をインストールしておけば、さらに細かな設定や制御も行える。

 例えば、好みの場所にカメラをさっと動かす「プリセットポジション」(6つまで)や、ジンバルの位置リセット、明るさやホワイトバランスの調整、解像度の設定などだ。

photo 3軸ジンバルによって、カメラを左右に傾けても水平をとってくれる
photo 底面には1/4三脚用ネジ穴がある
photo 付属品は左上から時計回りにノベルティステッカー、Link本体、USB Type-C to USB Type-Cケーブル、レンズクリーナー、USB Type-C to USB Type-A変換アダプター、ホワイトボードマーカー

 早速、PCに接続してみた。本体底面のクリップを開き、ディスプレイ上部に取り付ける。位置決めが済んだらUSB Type-C to USB Type-Cケーブルで接続する。PC側にUSB Type-Cポートが無いという場合は、付属のUSB Type-A変換アダプターをかませればOKだ。

photo 底面をパカッと開くとPC本体または外付けディスプレイに取り付けられるクリップが姿を現す
photo 従来のUSBポート(USB Type-Aポート)のみを搭載するPCでは、こちらの変換アダプターを使う

さまざまな機能を実際にテストしてみた

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