全国男女551人のうち70%が「今夏、暑さで寝苦しかったことがある」と回答した──パナソニックは8月5日、このような調査結果を発表した。睡眠を妨げる要因を複数回答で聞くと、1位は「暑さ」(70%)で2021年の調査から26%増加していた。これらの結果を受け、同社は「睡眠のプロが教える熱帯夜の快眠マニュアル」を公開した。
同社は、快眠するには温度の他にエアコンを運転させるタイミングが重要と指摘。夜でも日中に室内にたまった熱が天井や壁にこもっているため、布団に入ったタイミングでエアコンをつけても、室温が下がるまでに時間がかかる場合があるという。寝室に入る30分前にエアコンをつけて、風を上向きにしておくといいとしている。
同社によると、一般的には室温26〜28度が心地よく眠れる環境という。そのため睡眠中の設定は、冷房モードで設定温度26〜28度、もしくは除湿モードを推奨している。途中で運転を停止した場合、室温が上がったことで寝苦しくなり、途中で目覚める原因になるため、冷えすぎない温度で朝までつけっぱなしにするのがいいという。
同社は「理想は、就寝中も寝室の温度をコントロールすること」と説明。就寝前は少し温度を下げることで、体の中心部の体温「深部体温」を下げると寝つきやすくなるという。また、就寝中は温度を下げすぎず、目覚めに向けて徐々に温度を上げることで、快適に就寝できて目覚めもよくなるとしている。
温度だけでなく、湿度が高すぎた場合も途中で目覚めてしまう原因になるという。同社は「湿度は60%以下に保つことが重要」とし、湿度が高いときはエアコンの温度を下げる、もしくはエアコンの除湿運転などを推奨している。
エアコンの風が苦手な人には、エアコンと扇風機の併用を勧めている。表面に太い血管の通る足首周辺に風を当てると深部体温が下がりやすく寝入りが良くなるという。風を長時間体に当てると健康を害する可能性があるため、当て過ぎには注意が必要。
在宅勤務の人には「入眠儀式」(ルーティーン)の導入を推奨。部屋着から寝間着に着替える儀式を行うことで、脳が「これから寝るんだ」というモードに入り、より眠りやすくなるという。他にも、「寝る1時間前までにバスタブで入浴」「リビングや浴室の照度は控えめにする」「ゆったりとした長袖・長ズボンのパジャマを使う」なども効果的としている。
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