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Googleがダウンしても大丈夫? 日本語に対応した検索サービスまとめ

» 2022年08月09日 13時30分 公開
[山川晶之ITmedia]

 8月9日午前10時半ごろから「Google検索」につながりにくい状態が一時発生した。アクセスしようとするとサーバ内のエラーを知らせる「500エラー」などが表示されるというもので、Twitterには「Google検索が使えない」という投稿が相次いだ。早々に復旧したようで、午後1時現在トラブルなくサービスを利用できる。

Google検索で午前10時半ごろから一時表示されていた500エラー

 あまり遭遇しないGoogle検索のダウンだが、調べ物をしたい時に使えないというのはなかなか困りもの。そこで、Google以外の検索サービスを紹介したい。

Bing

 大手かつ老舗の検索サービスといえば米Microsoftが提供している「Microsoft Bing」だ。サービスは2009年に開始。前身の「MSNサーチ」「Windows Liveサーチ」を含めると、1998年からサービスを提供している。Web検索以外に、画像、動画、ニュース、地図(データはゼンリン)検索などを提供する。Bingで検索するとポイントがたまるリワードプログラムもある。

「Bing」

 日本でのサービス提供も長いため、日本語の検索インデックスも比較的充実している。なお、Bingを巡っては、自治体の偽サイトを検索結果に表示するなどのトラブルが過去に発生していたが、現在は修正されている。

DuckDuckGo

 「あなたを追跡しない検索エンジン」をうたうのが米DuckDuckGoが提供する検索サービス「DuckDuckGo」だ。トラッキングの排除や個人情報を取得しないことで、プライバシーに配慮した検索環境を提供する。Webサイトの他、画像や動画、ニュース、マップ(Apple Mapsを採用)も検索可能だ。

「DuckDuckGo」

 同社はMicrosoftと検索シンジケーション契約を結んでおり、検索インデックスはBingのものを一部使用している。プライバシー重視をうたうDuckDuckGoだが、こうした背景からか、2022年5月にセキュリティ専門家が「Microsoftのトラッキングを許している」と指摘。その後、同社はMicrosoftのトラッキングもブロックすることとなった。

Brave Search

 Webブラウザ「Brave」を手掛ける米Brave Softwareの検索サービスが「Brave Search」だ。検索エンジンは、独Hubert Burda Mediaから買収した「Tailcat」をベースに開発しており、検索インデックスも完全オリジナルをうたう。22年6月に正式版をスタートしたばかりだが、日本語表示・検索にも対応。Webサイトに加え、画像、動画、ニュースを検索できる。検索結果にも透明性を持たせたランク付けをしていると主張する。

「Brave Search」
DuckDuckGoと比べて完全オリジナルの検索インデックス、透明性のある検索結果のランク付けなどをアピールしている

 独自機能として検索範囲を制限したり、結果の順序を変更したりできる「Goggles」を用意。例えば、「search engine」をGogglesなしで検索すると、Wikipediaや著名メディアによる関連最新ニュースが表示されるが、「tech blog」(テクノロジー関連ブログ)というGogglesを設定すると、検索エンジンに関する独立系の個人ブログなどが上位に表示される。

Yahoo!検索やGoo検索は?

 海外の検索サービスを中心に紹介したが、国内では「Yahoo!検索」が有名だろう。Webサイトだけでなく、画像、動画、ニュース、地図の他、知恵袋やリアルタイム検索を提供しているのがユニークなポイントだ。

 ただし、Yahoo!検索はGoogle検索をベースにしている。ヤフーに確認したところ、10時32分から10時40分の間でGoogle検索に起因する障害が発生していたという。Twitterでも「Yahoo!検索も使えなくなっている」という書き込みが複数見られた。NTTレゾナントが提供する「Goo検索」も2003年からGoogle検索ベースに移行しているため、同様のことが言えそうだ。

 なお、日本版のGoogle検索が利用できない状態でも、米国版のGoogle検索は使えたという声もある。障害が世界規模ではない場合、海外版のGoogleを使うのも手かもしれない。

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