前回はpoiqとソニーのロボット開発の関係についてお話しましたが、poiqのどこにどうその歴史が反映されているのかを具体的に見ておきましょう。そうしないと、ただの妄想だと思われてしまいますからね。
poiqの体は大きく分けると3つの要素で構成されています。頭、胴体、手足ということですね。そして、それがそれぞれ、過去のどのソニー製品に対応しています。
こういうことですね。とはいえ、胴体の部分はさすがに分解するわけにもいかないので、今回は頭と手足を中心に確認していきます。
まずは頭からです。ほぼ球体のpoiqの頭ですので、特徴的なのはその目です。
アプリで色を指定することもできる目は、実際には目として機能しているのではなく、poiqの表情を表現するもの一部として、機能しています。そして、鼻の部分には、カメラが仕込まれています。ここにカメラがあるおかげで、オーナーやフレンドの顔を認識できるというわけです。鼻なのに目の機能をしているとも言えます。
そして、この目と鼻が縦・横・回転の3軸で動作する円形のユニットにおさめられています。そのため、目のそのもの表現に顔の向きや角度を追加することができ、これが顔のひねりを表現できるので、さらにpoiqの表情を豊かなものにしています。そして、これがpoiqのしぐさと合わさるとさらに効果的になるのですが、それはのちほど説明します。
一応、胴体も軽く説明しておくと、表はほぼなにもないですね。うらは充電のためのUSB Type-Cの端子とその左右にセンサーらしきものが見えます。そして、poiqのしぐさという意味では、これを手と呼んでいいのかという気もするのですが、この手が大事になってきます。
面積としては、1cm四方のさらに半分もないような左右のこのパーツ。機能的には何もしていませんし、このパーツだけ見ると手に見える人はいないだろうと思います。ところが、この手がついている場所が実に絶妙でpoiqが動き出すとなおのこと手にしか見えなくなります。もちろん、poiqがなにかをつかんだりとかお茶を運ぶなんてことはないですよ。でも、しぐさの表現という意味ではやはりこれは手なのです。
最後に足です。これはそのままずばりRollyでも最重要パーツだったゴムのローラーです。一見、ひとつの幅の広いローラーに見えますが、2つのローラーがぴったりくっついた形でそこにあります。
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