米Metaは9月27日(現地時間)、「中国とロシアからの2つの秘密のInfluence Operation」キャンペーンを排除したと発表した。Influence Operationとは、第二次大戦ごろから使われている心理作戦を指す用語だ。
中国からのキャンペーンは、米国で11月に予定されている中間選挙に先立って米国の政治に干渉するためのものだったという。
偽のプロフィール画像の氏名を使う投稿が昨年11月にFacebookとInstagram、Twitterに現れはじめた。投稿は、バイデン大統領を批判する保守的な米国人を装うアカウントと、リベラルで銃規制を支持する投稿をするアカウントから多数行われ、分断を図っていたが、英語が明らかに不自然だったため、あまり効果がなかったという。
このキャンペーンには、81のFacebookアカウント、8つのFacebookページ、1つのFacebookブループが関与していたが、7月になるとキャンペーンのターゲットが突然米国からチェコ共和国の政治に移行したという。
ロシアからのキャンペーンは5月に始まった。2月のウクライナ侵攻開始以来のロシアのキャンペーンの中でも「最大で最も複雑な」ものだったとしている。ターゲットは主に、ドイツ、フランス、イタリア、英国で、The Guardianなどの合法的な報道機関になりすましたWebサイトを立ち上げ、ウクライナやウクライナ難民を非難し、ロシアに対する経済制裁は裏目に出ると主張する偽の記事を多数投稿した。これらもFacebookとInstagramだけでなく、TwitterやTelegramでも喧伝された。
こちらのキャンペーンは奏功し、関連するアカウントやページを約4000のアカウントがフォローしていた。
Metaは発表文で、ロシアのキャンペーンは、偽装Webサイトと多言語の使用、SNSでの偽情報の増幅と、これまでで「最大で最も複雑な作戦」だったとしている。
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