ヌーラボは10月4日、主力プロダクトのプロジェクト管理ツール「Backlog」の料金を2023年1月11日から値上げすると発表した。最大で約50%、平均で約36%値上げする。また年払い時の割引率を従来の16%から5%に改定する。
「社会情勢の変化に対応し、安定的なサービス提供と機動的にお客様のニーズに応えるための開発体制を強化する」(マーケティング部の坂本生民部長)のが狙い。
同社は、これまでユーザーの中心だったエンジニアから、ビジネスパーソンへ浸透させることを事業計画として掲げており、マニュアルやQ&Aの整備、またパートナー制度の整備などを予定している。ただしビジネスパーソンに向けた機能のアップデートを予定しているわけではない。
値上げ幅は大きいが、同日開示した適時開示では「23年3月期における業績への影響は軽微」としている。同社の橋本正徳社長は「新料金が適用されるのは新規顧客。既存顧客は1月以降、順次適用になる。全体に対してドンと適用されるものではないため、1−3月間では損益に大きく影響するものではない」とした。
またBacklogの解約率は直近で0.86%となっているが「3年前は平均22%の値上げを行ったが、解約率にはほぼ影響がなかった。今回平均36%くらいになるが、大きな影響はないと考えている」(橋本社長)とした。
Backlogはサービス提供から18年目。有料ユーザー数は107万人にのぼり、売上高は22年3月期で21.8億円となっている。運営のヌーラボは6月28日に東証グロース市場に上場したばかりだ。
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