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JALの旅客とドコモユーザーのデータを「秘匿クロス統計技術」で横断解析 定時出発率向上へ

» 2022年10月24日 15時43分 公開
[ITmedia]

 日本航空とJALカード、NTTドコモは、JALが持つ国内線航空券の予約データと、ドコモの携帯電話の位置情報・属性データをそれぞれ個人を識別できない状態に加工した上で、旅客の移動状況に関する統計データを作成し、スムーズな航空利用につなげる実証実験を、11月1日から行う。

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 ドコモがNTTの協力を得て開発した「秘匿クロス統計技術」を活用。各社が持つデータを個人を識別できない状態に加工したうえで、データを相互に開示することなく統計情報を作成する。

 実験は、羽田・福岡・長崎で、飛行機に乗る前日と、当日の便出発60分前・40分前・20分前に、それぞれ顧客の移動状況(居住地域周辺、空港周辺、その他)に関する統計情報を作成。

 この統計情報から旅客の人口推移傾向を割り出し、定時出発率の向上に向けた施策を検討・実施する。その効果を検証し、空港をご利用するすべての顧客のスムーズな移動の実現に取り組む。

 実験は2023年3月31日まで。

 「各社のデータが相互に開示されない状態で、第三者にデータの処理を委託することなく、企業横断で統計情報を作成し活用する取り組みは国内初」としている。

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