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ソニー、スポーツ事業を強化へ ビヨンドスポーツ買収で

» 2022年11月07日 22時32分 公開
[ITmedia]

 ソニーは11月7日、NFL(米国のアメリカンフットボールプロリーグ)のテレビ放送で流れるハイライトアニメーション制作などを手掛けるオランダのBeyond Sports B.V.(以下、ビヨンドスポーツ)を買収したと発表した。グループ内のスポーツ関連事業を強化する。

 グループ会社の英Hawk-Eye Innovations(以下、ホークアイ)を通じてビヨンドスポーツの全株式を取得した(買収金額は非公開)。球技のラインジャッジ支援システム「Halk-Eye Live」を提供するホークアイ、スポーツ競技団体向けのアプリ制作などを手掛けるPulselive(パルスライブ)を合わせた3社でシナジー効果を生み出す考え。

 ホークアイとパルスライブのCEOを兼務するルーファス・ハック氏は「3社のビジネスの融合は主要なスポーツ団体との戦略パートナーを目指す我々の強い後押しとなるだろう」としている。

 ビヨンドスポーツは、NFLのコンテンツで2021年にスポーツ・エミー賞(Outstanding Live Graphic Design部門)を受賞するなど、AIを活用したデータ分析や運動科学に基づくアニメ制作技術に強みを持つ。制作したコンテンツはテレビ放送からVRへの応用など多様な出力が可能で、将来的にはメタバースでの活用も検討しているという。

 ソニーの河野弘常務は「ソニーのスポーツ事業がさらに強化され、ライブとバーチャルをつなぐ新たなスポーツエンターテインメントが実現されることを確信している」としている。

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