米Microsoftは11月22日(現地時間)、これまでプレビューとして提供してきたアプリ版の「Windows Subsystem for Linux」(WSL)を、バージョン1.0.0として正式リリースすると発表した。GitHubで公開しており、Microsoft Storeでは12月半ばにリリースする計画だ。
正式版はWindows 11だけでなく、Windows 10でも利用可能(いずれも最新版への更新が必要)だ。「Windows 10ユーザーは、systemdなど、WSLの最新機能をすべて利用できる。GUIアプリにも対応する」。正式版からは従来のWindowsのコンポーネントとしての提供はなくなり、Microsoft Storeからダウンロードすることになる。
現在WSLには多数のディストリビューションが混在している。アーキテクチャが異なるWSL 1とWSL 2があり、また、コンポーネントとしてのWSLとMicrosoft Storeで提供しているアプリのWSLもある。Microsoftは、今回の更新でこの混在状態を整理し、Microsoft Storeのアプリに一本化する。
Microsoftは「新規ユーザーの場合はwsl--installを実行するだけでWSLをセットアップできる。既存のWSLユーザーの場合はwsl--updateで更新する」と説明している。ただし、WSL 1あるいはコンポーネントのWSLユーザーの場合は注意が必要だ(詳細は公式ブログを参照のこと)。
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