テクノロジー関連のあれやこれやについて、ITmedia NEWS編集部のメンバーが、あーでもない、こーでもないとよもやま話を繰り広げる「記者トーーク!」。第3回のテーマは「Twitterがもしサービス終了したらどうなる? どうする?」です。今回は前後編に分けてお送りします。
イーロン・マスク氏により、毎日のように右に左に揺れ動くTwitter社。機能が追加されたり変更されたり、消えたり元に戻ったり、CEOが交代するかと思ったらしなかったりと……今後どうなるか見通しがなかなか立ちません。
今回は、SNS「mixi」で11年前の黒歴史を発見してしまった編集長キーチ、Twitterアプリを閉じた次の瞬間に再度開いてしまうタニイ、SNSネイティブのヨシカワで、Twitterが終わるときを想像。後編はビジネス視点でSNSの在り方について語ります。
タニイ Twitterがなくなったときに一番困るのって、ユーザー企業目線だと広報・広告だと思うんですよね。Twitterってかなり存在感のある広告媒体になってるじゃないですか。それがなくなると一気に広告を出せる媒体が減るけど大丈夫なのかなって。
ヨシカワ 僕の好きなゲーム「メギド72」は、Instagramを始めてましたね。時系列的にはTwitterの騒動が起きる前ですが。
キーチ 確かに若者にアプローチするならInstagramとかTikTokはありかもしれないよね。
ヨシカワ でも、割と淡々とゲームの情報を伝えるだけなら、現状Twitter以外にはあんまり(適した広告媒体が)ないのかなって。
キーチ 情報発信プラットフォームって考えると、意外とYouTubeをもっと使うようになるかもね。チャンネル登録してる人に通知を送れるし、短い動画で企業が情報発信するのもありかもしれない。
タニイ YouTubeには「コミュニティ」って機能があって、これが結構TwitterっぽいUIなんですよね。使ってる人はあんまり見かけないんですけど。告知は結構できそう。
やっぱり動画を作るのって文字を書くよりは大変じゃないですか。Twitterって文字だけでもバズれるのが強いと思うんですよね。
たぶんシャープ広報さんみたいな、他のユーザーとラフにコミュニケーションするってYouTubeでは難しいと思うんですよ。あれやろうと思うとTwitterだなって。
ヨシカワ 人格があるアカウントみたいな。
キーチ そうするとmixiはまぁまぁあるのかも。
タニイ Twitterが強いのって、やっぱりリツイートじゃないかなって思うんですよね。これがないと、かなり頑張らないと興味がある人(フォローしてる人)にしか情報が届けられないじゃないですか。リツイートって興味がない人のところにも情報を届けられる機能だと思うんですよね。
FacebookやMastodonにも似たような機能はあって、これがあるとないとではかなり違うと思うんですよね。Twitterの代替になるものはないものか……。
キーチ それはないと思うな。半匿名制で、あれだけ世界的に人がつながっているサービスってないから。
ヨシカワ 類似の新興サービスも出てきてはいますよね。ああいうのに移行するのか、大手のサービスにのっかって行こうってなるのか……。
キーチ 僕もTwitterを10年くらい前からやってるけど、当時すごく企業の広報アカウントがあったかというとなかったと思うんだよね。よっぽどプラットフォームが巨大にならないと、企業がのっかる意味ってあんまりないと思う。
例えば、今どこかのMastodonサーバに入って発信していくのって、先見の明みたいなものを発揮していくならいいけど、一般的な企業が比較的小さなサービスに入っていって、そこに発信していく労力を掛けるメリットが分からない。
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