ソニーは1月5日、自社開発の高感度カメラを搭載した超小型人工衛星「EYE」が地上局との通信を確立したと発表した。3日に米国・フロリダ州から打ち上げ、衛星軌道上に放出されていた。ソニーは一般の人たちが地上からEYEのカメラを操作し、宇宙空間から地球や宇宙を撮影できるサービスを春ごろに始める。
EYEは今後、撮影した静止画や動画を地上に伝送するためのXバンド通信を確立し、カメラを含むシステムのチェックを行う。その後、水を推進力に変える水レジストエンジンを使いより高度な軌道へ移動する予定だ。
EYEは宇宙航空研究開発機構(JAXA)協力のもと、ソニーと東京大学が共同開発した超小型人工衛星。ソニー製のフルサイズカメラを搭載し、専用のシミュレーターを通じて地上から遠隔操作しながら、大気のない宇宙空間から「宇宙飛行士さながらのリアリティある視点で」静止画や動画を撮影できる。
ソニーが予定している一般向けサービスは、ユーザーがカメラワークを指定して静止画や動画を撮影できる「宇宙撮影プレミアム」と、衛星軌道の見どころなどを説明するツアー形式の「宇宙撮影ツアー」。いずれも「シミュレーターを活用することで人工衛星の操作体験を通じて宇宙とつながる世界初のサービスとなる見込み」としている。
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