ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

見せてもらおうか、ソニー「α7R V」の実力とやらを 待望のスチル機が超レベルアップ荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/7 ページ)

» 2022年12月17日 13時55分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 いやあ、とうとう出ましたソニーの「α7R V」。「α7R IV」が2019年の発売なので、あれから3年。α7シリーズの製品サイクルとしては長いわけじゃないのだけど、より待望感が強かったのは昨今のソニーの新製品群を見ると分かる。

11月に発売したソニー「α7R V」。伝統のα7デザインでボディもコンパクトだが、前モデルより50g以上重くなった

 最近のαは「α7C」も「α7S III」もα7 IVも背面モニターがバリアングル式で、写真と映像の両方を睨んだカメラだった。さらにVLOGCAMやプロ向けのCinem Lineカメラ「FX30」の投入など、映像に力を入れてるなという印象が否めなかったのである。

 写真も映像も、という人にはいいが、写真がメインな人はもうちょっと写真・静止画にも力を入れてくれと思っていたに違いない。

 そこに登場したα7R VはRシリーズに相応しい、写真機として超レベルアップしたカメラだったのだ。機能も使い勝手も、そして画質面でも大きくバージョンアップしてきたのである。

「FE 24-70mm F2.8 GM II」を装着したα7R V。正面からは「α7R」のロゴのみでα7シリーズのデザインを継承している

6100万画素ながら手ブレ補正性能が向上

 α7R Vは前モデルと同じく6100万画素の高画素センサー。

正面から。マウントに対してセンサーが大きく、さらにこれを動かして8段もの補正をするとはびっくり

 画質面ではもういうことない感じ。ディテールの描写力もさることながら色のリッチさも階調の滑らかさも良い。

 どこまで性能を引き出せるかはレンズにもよるわけだが、今回は24-70mm F2.4 GM IIというハイエンドレンズを使ったけど、これがまたいいのだ。

α7R Vと「FE 24-70mm F2.8 GM II」。実力を引き出すにはGマスターレンズが欲しくなる

 ではそれでちょいと3枚ほど。

       1|2|3|4|5|6|7 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.