米Microsoftは1月16日(現地時間)、大規模自然言語処理モデル「GPT-3」などをクラウドサービス「Microsoft Azure」上で利用できる「Azure OpenAI Service」について、一般提供を開始すると発表した。近日中にAzure OpenAI ServiceでAI言語モデル「ChatGPT」を利用可能にする方針も明かした。
Azure OpenAI ServiceはAzureからOpenAIが運営するGPT-3やChatGPTなどのAPIにアクセスできるサービス。2021年11月に発表したが、GPT-3が有害な目的で使われることを防ぐとして招待制で提供していた。今後は一般向けに提供する。Microsoftは活用例として、カスタマーサービスのログから苦情を抽出して問題点を開発チームに提示し、システム改善に反映させるといった用途を提案している。
ChatGPTは、テキストで質問を投げかけるとAIがその回答を表示するサービスとして22年12月に登場したAI言語モデル。その精度からSNSなどで話題を集めている。内部的にはGPT-3の別モデル「GPT-3.5」の微調整バージョンを使用しており、Azure OpenAI Serviceでも利用可能にするという。提供時期については「すぐアクセスできるようになる」(米Microsoft)としている。
MicrosoftはOpenAIに出資しており、ChatGPTだけでなく文章から画像を生成するAI「DALL・E 2」もAzure OpenAI Serviceで利用可能にしている。
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