パナソニックくらしアプライアンス社は2月1日、毛髪のしなやかさは根元付近から失われ始めることを発見したと発表した。毛先で顕著になるダメージ現象の改善につながるヘアケア製品の開発に応用する。
美容室向け化粧品メーカーのミルボン(東京都中央区)、山陽小野田市立山口東京理科大学の佐伯政俊講師と共同で発表した。
根元から採取した毛髪を4分割し、しなやかさの指標となる毛髪強度を調べたところ、根元付近10cm程度から低下し始め、毛先にかけて進行することが分かった。そこで毛髪の強度に関わる組織、ミクロフィブリルを構成するタンパク質の状態を、兵庫県にある大型放射光施設「SPring-8」のマイクロビーム-小角X線散乱法で測定。根元付近からタンパク質構造の崩れが始まっていることを明らかにした。
パナソニックは「ダメージの初期症状として根元付近から始まり、毛先にかけて悪化する毛髪内部のミクロ構造の変化をケアすることで、美しくしなやかな状態を維持できる高効果ヘアケア製品に応用する」としている。
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