ちょっとした便利グッズが並ぶ100円均一ショップ。掃除道具や収納ケース、文房具に調理器具……そういったシンプルな商品を買うのにちょうどいい。そんな“100均”だが、近年では電子機器・デジタルガジェットも販売しているのだ。
本連載では、そんな100均の“激安ガジェット”が本当に使えるのか、使い心地はどうなのかをチェックしていく。「そんな技術が今はこの値段なのか!」という驚きが激安ガジェットにはある。
今回はDAISOの550円で買えるmicroSDメモリカード「microSD 32GB」を見ていく。
そもそもDAISOでmicroSDメモリカードが買えるというのが驚きだ。早速スペックを見てみよう。
ぱっと見はいたって普通のmicroSDメモリカードといった感じだ。HIDISCは磁気研究所(東京都千代田区)のブランドで、このカードは台湾製。触ってみた感じも品質の悪さは感じられない。台湾製ならある程度安心して使えるのではないか。もし壊れても1年間保証はある。
ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」で読み書きの速度を調べてみたころ、連続データの読み込み速度が約57MB/秒、不規則データの読み込み速度が約5MB/秒、連続データの書き込み速度が約19MB/秒、不規則データの書き込みが約1MB/秒だった。
全体的に速くはない。特に書き込み速度が遅めなので、動画撮影には向いていないだろう。
ちなみに、ゲーム機「Nintendo Switch」のサポートページにある「microSDカードについて」を見ると、推奨読み込み速度は60〜95MB/秒なので、このカードは推奨範囲外になってしまう。
台湾製であることを考えれば、品質が驚くほど悪いということもないだろうが、もし心配なら、一時的にデータを移動する場合に使うのがいいのだろう。今どきmicroSDメモリカードで32GB以下のデータを移動することがあるかは不明だが。
データが破損した場合のためのデータ復旧サービスもあるのだが、復旧可能かを調べるのに5000円する。送料も自己負担だ。その上で、復旧可能なら費用はまた個別に見積もるという。高いわけではないのだが、この価格なら消えてもいいくらいのデータを入れることになりそうだ。
なお、今回のカードと同じ容量32GBのmicroSDメモリカードを価格.comで調べてみると、1000〜3000円程度のものが多い中で、キオクシアやサンディスクなどの定番メーカーのものも店舗によってはほぼ同価格で売られているのが見つかった。確実に低価格化した結果が「DAISOにmicroSDメモリカードが置いてある」なのかもしれない。
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