社員一人一人に能力を発揮してもらい、パフォーマンスを最大化するためにはどうすればいいか。悩みの種になっている経営者や人事担当者も多いだろう。そういった人事の課題解決をサポートするのが、タレントマネジメントの考え方に基づくシステムだ。
スキルや能力、人事評価、キャリア志向などのタレント情報を管理し、人材の配置や育成に役立てられる。個人が最も力を発揮できるポジションや業務を担ってもらうことで、生産性や競争力、モチベーションの向上にもつながる。
そんなタレントマネジメントの機能があるサービスについて、利用している人の満足度が高いものは何だろうか。IT製品のレビューサイト「ITreview」によると、満足度1位は「pasture(パスチャー)」。2位は「SmartHR」、3位は「HRBrain」だった。
1位のpastureは、エン・ジャパンが提供するクラウドサービスで、個人事業主やフリーランス、業務委託といった個人との取引管理に強みを持つ。契約から発注、請求、支払いまで一元管理できるため、外部人材との仕事をスムーズに進められる。
タレントマネジメントの機能では、過去の仕事内容に基づくスキルや評価情報の管理、仕事ぶりに対する多角的な評価、スキルや業務履歴などのリスト化と絞り込み検索といった機能がある。外部人材とのやりとりは社内でも属人化しやすい業務だが、情報を一元管理することで、さまざまな業務に適した人材を配置することができる。
レビューの総合満足度は、5点満点中4.3点。項目別では「サポート品質」の評価が最も高く4.5点だった。また、「使いやすさ」「導入のしやすさ」も高評価だった。ユーザーからは「担当者ごとにバラバラに処理していたものがpastureに集約されたことで、全体の状況が確認しやすくなった」「フリーランスとの受発注のやりとりをしっかりと行うことで、チームワークの強化につながった」といったコメントが寄せられている。
2位のSmartHRは、高い認知度がある人事労務管理のクラウドサービス。従業員の情報を一元管理し、さまざまな人事・労務手続きと連動して情報を更新するため、従業員データベースを常に最新に保てる。タレントマネジメントの観点でもデータ管理が強みとなり、人材採用や育成、配置、評価の適正化につながる。人事評価の効率化、組織課題の発見、データ分析レポートの作成を支援する機能もある。
3位のHRBrainは、幅広い人事業務のデジタル化をサポートするタレントマネジメントシステム。人事評価や組織診断サーベイ、労務管理、360度評価などの機能をワンストップで提供する。人材データの一元管理によって、データに基づいた人材配置、スキルの可視化、ポテンシャルを持った人材の把握、離職予兆分析などを可能にする。
このランキングは、ITreviewの「タレントマネジメント」カテゴリーで30件以上のレビューを獲得しているサービスの中から、満足度順に集計して作成した。(2023年2月24日時点)
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