メンバーのスケジュールやタスク、作成した書類、アイデアやノウハウに至るまで、チーム内のさまざまな情報共有に役立つシステムがグループウェアだ。その守備範囲は大きく、スケジュール管理や掲示板のほか、会議室の予約管理、ワークフロー管理などの機能を含めた統合パッケージとして提供されることが多い。マニュアルなどの情報を探したり他のメンバーと共有したりする際に、業務ごとにバラバラのツールを使っていると非効率的だ。業務の特性に合わせて、グループウェアの機能を上手に活用することが効率化につながる。
では、実際に企業などでグループウェアを導入し、利用している人の満足度が高いツールは何だろうか。IT製品のレビューサイト「ITreview」によると、満足度1位は「NotePM」と「toaster team」。3位が「サイボウズ Office」と「rakumo(Google Workspace版)」という結果だった。
1位のNotePMは、プロジェクト・モードが提供するマニュアル作成・ナレッジ管理サービス。メンバーが気軽に業務手順やノウハウなどを書き込める社内wikiツールで、各メンバーの書き込みの蓄積によって「ほしい情報が見つからない」「ノウハウが属人化してしまう」といった課題を解決する。
ユーザー数に応じて幅広い料金プランを用意しており、最も少ない8人までのプランは月4800円(税込、以下同)で利用できる。その他、例えばユーザー数50人(月3万円)、300人(月18万円)、1000人(月60万円)など、豊富なプランがあるため、組織の規模やニーズに応じて選択できる。また、閲覧のみ可能な無料枠(各プランのユーザー数の3倍まで)も設けている。
同率1位のtoaster teamは、nocoが提供するマニュアル・ナレッジ管理サービス。マニュアル作成に慣れていない人でも、PCまたはスマートフォンと専用アプリを使って、手軽に業務手順書や動画マニュアルを作成できる。累計導入社数は2000社を超え、製造やサービス、飲食、運輸、医療など、幅広い業種の企業が利用。現場のスタッフ教育の効率化などに利用されている。
機能の中では、特にモバイルデバイスから使いやすいことが評価されている。利用料金は最も低価格のライトプラン(50アカウント)で月3万5000円(税別、以下同)。スタンダードプラン(100アカウント)は月6万円、ビジネスプラン(200アカウント)が月12万円で利用できる(別途初期費用が必要)。
両サービスのレビューの総合満足度は、5点満点中4.2点。項目別では、両サービスともに「使いやすさ」の評価が高かったほか、NotePMは「導入のしやすさ」、toaster teamは「機能への満足度」がそれぞれ高評価だった。
3位には、サイボウズ Officeとrakumo(Google Workspace版)が入った。サイボウズ Officeは、延べ7万社以上の導入実績があるグループウェアツールで、スケジュール共有や会議室予約、掲示板、ファイル共有などの機能をワンパッケージで提供する。
rakumo(Google Workspace版)は、Google Workspaceのアドオンとして提供されているサービス。カレンダーや掲示板など、Google Workspaceの既存機能を拡張するほか、勤怠管理や経費精算、電子稟議といった、Google Workspaceにはない領域もカバーする。日本企業にとって使いやすいようにサービスを構築している。
このランキングは、ITreviewの「グループウェア」カテゴリーで30件以上のレビューを獲得しているサービスの中から、満足度順に集計して作成した。(2023年2月10日時点)
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