フランス・パリでノートPCとUSBメモリを盗まれる事案が相次いでいる。2月20日には日本大学、3月3日には和洋女子大学と成蹊大学が同様の報告をしている。それぞれ大学での業務とは無関係の活動で、関係性は不明だった。
対象者は日大の非常勤講師、和洋女子大の元非常勤講師、成蹊大の教員。それぞれパリで学生の名簿や成績を保存した個人所有のノートPCとUSBメモリを盗まれた。日大と和洋女子大は盗難の日付を公開していないが、成蹊大学は2月6日に盗まれたとしている。
日大の事案では延べ655人分、和洋女子大では171人分、成蹊大では2889人分の学生名簿などの情報をデバイスに保存していたが、情報の悪用は確認されていないという。
同じ学会に参加していたなどの関連性がないか取材したところ、日大は「学会という話は聞いておらず、学外での活動だった」と回答。和洋女子大は「発表以上の情報はない」とし、成蹊大は「個人的な研究活動の一環だった」としているが、関連は不明。
日大と和洋女子大は「今回の事態を重く受け止め、深く反省し、再発防止対策を早急に実施するとともに、教職員に対して、いま一度、個人情報の適正な取扱いを周知徹底いたします」とコメント。成蹊大も「このような事態を重く受け止め、再発防止対策を実施するとともに、教職員に向けて再度、成蹊学園情報セキュリティガイドラインの周知徹底を行い、再びこのような事態が起こらぬよう万全を期してまいります」としている。
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