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「リスキリング」経験者、昇級したのはわずか1割 期待と現実にギャップ

» 2023年03月08日 11時50分 公開
[ITmedia]

 「リスキリングで賃金が上がる」と期待する会社員は3割、リスキリング経験者で昇給したのは1割――マイナビが2023年1月、20〜59歳の会社員(正社員)800人を対象にWebで行った調査で、こんな結果が出た。

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 リスキリングとは、仕事に役立つ新たなスキルを習得すべく、学び直しを行うこと(「リスキリング」ってどういう意味? リスもゲームも無関係 DX・AI化と深い関わり 岸田発言で物議)。この調査では、資格取得などを含む幅広い内容を扱っている。

 「リスキリングは必要だと思う」と答えたのは全体の79.6%。リスキリングに期待することは、「働き方を広げる/経験を増やす」が40.1%、「学んだ知識を今の仕事に役立てる」が35.9%、「昇給」が29.6%という順だった。

 リスキリング経験者(n=358)にメリットを聞いたところ、「資格の取得ができた」が26.8%と最多。昇級したのは11.2%、昇進・昇格したのは6.4%と少数だった。

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 リスキリングを検討する報酬額を聞いてみたところ、全体の中央値は月額1万円、次いで5000円、5万円だった。「わずかな金額でもよいから昇給してほしいといった、賃金に対する切実な要望を感じ取ることができる」としている。

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