サダタローのゆるっとマンガ劇場
映画「シン・仮面ライダー」の評価が極端に分かれた理由、漫画家が分析(1/6 ページ)
庵野秀明監督の映画「シン・仮面ライダー」が公開され、さっそくボクも見てきました。すでにネット上には様々な感想が飛び交っていますが、そのほとんどが賛否のどちらかに極端に振れている印象です。なぜでしょうか。
まずシン・仮面ライダーの魅力の1つとして、いたるところに散りばめられたTVシリーズの小ネタやオマージュが挙げられます。ボクは仮面ライダーについてそれほど詳しくないのですが、そんなボクでも「これは……」と思うシーンがたくさんあったので、好きな人ならもっと色々楽しめる部分が多いのでしょう。そういった庵野監督の仮面ライダーへのこだわりを高く評価する人は多いと思います。
また作品全体を通して石ノ森章太郎さんの原作に対するリスペクトを強く感じました。それはダークな雰囲気や暗めな画面構成もさることながら、特にストーリーに色濃く反映されていると思います。原作の物語の流れを縦軸に置きながら様々な怪人とのバトルを見せていくストーリーは、駆け足な印象は与えるものの、分かりにくいということはありません。諸々の細かい設定や世界観が難しいという点こそあれ、ストーリー自体はシンプルで誰でも理解できるようになっていると思います。
一方で、登場人物の心理描写やバックボーンの描き方はかなり淡泊で、正直、登場人物に感情移入は全くといっていいほどできませんでした。ストーリーがシンプルだからこそ登場人物のキャラクターとしての魅力が重要になると思うのですが、人物描写があまりにも少ないため個人的には登場人物に魅力を感じず、話に没入できなかったのが残念です。
シン・仮面ライダーは純粋に物語を見に行くというより、庵野監督の仮面ライダーへの愛やこだわりを感じに行くつもりのほうがより楽しめると思います。原作マンガや過去のTVシリーズはもちろん、現在もこの映画の登場人物のバックボーンを補完するスピンオフ的なマンガを連載しています。興味がある方は、これらを予習して少し知見を深めてから観に行った方がより楽しめると思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
サダタローのゆるっとマンガ劇場
漫画家のサダタローさんが、世界初の電脳編集者「リモたん」と一緒に話題のアレコレについてゆる~く語るまんが連載。たぶん週末に掲載します。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
2
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
3
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
4
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
5
Xの「いいね」長押しで1ドル送金 マスク氏が“投げ銭”機能を予告
-
6
「楽天ドライブ」に不正アクセス 保存したデータなど1.5万アカウント分が取得・閲覧のおそれ
-
7
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
-
8
「能動的サイバー防御」きょう開始 警察・自衛隊などが攻撃元サーバを無害化 高市首相も狙いを説明
-
9
パナソニックHD子会社、使用禁止の生成AIに従業員約33万人分の個人情報をアップロード
-
10
「漏えい」の一言で素通り客が振り返る──相次ぐ情報流出の中で開幕のセキュリティ展示会 来場者の態度も激変
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR