ジャパンディスプレイ(JDI)は4月10日、中国のディスプレイメーカーであるHKC(広東省深川市)と次世代有機ELディスプレイの量産に向けた戦略提携覚書を交わしたと発表した。量産に向けた工場を共同で建設する。
従来の有機ELディスプレイより高輝度、長寿命、低消費電力を実現する「eLEAP」や「HMO」(High Mobility Oxide)といったジャパンディスプレイの技術を用いた工場を共同で建設し、2025年内の量産開始を目指す。中長期的にはウェアラブルや車載用モニターなど幅広い用途のミドル・ハイエンド分野で世界シェア1位を狙う。
HKCは2001年に設立し、大型ディスプレイ分野で急速に成長しているメーカー。重慶や長沙などに工場を持ち「強力なコスト競争力、販売力、機動力、さらには資金力も有している」(JDI)という。
両社は6月をめどに最終合意締結に向けた協議を進める。JDIは「HKCとの戦略提携は当社の“世界初、世界一”独自技術に基づく新しいエコシステムの構築に向けた飛躍的な前進」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR