人工知能学会は4月25日、ChatGPTをはじめとする大規模生成モデルについて「一律な利用の禁止は何も生み出さない」との見方を示した。AIには課題もあるとした上で、「どのように活用するかを検討すべき」としている。
社会全体に向けては「(AIは)発展途上の技術であり、社会規範や倫理にそぐわないものを生成する可能性がある」とした一方、「出力されたものをうのみにするといった無条件な受け入れ方をせず、仕組みや長所・短所を理解した上で利用することが大切」とのメッセージを発している。
教育現場での利用については「学習意欲がある場合には積極的に利用すべきだが、自分で考えず答えのみ教えてもらう用途には利用すべきでないなど、活用場面を考えることが重要」としている。
研究コミュニティーに向けては、「AI利用の有無にかかわらず研究のコアが研究者の創造的作業に基づくべきものであることは当然」とした上で、「研究者の活動を支援するための積極的な利用は推奨すべき」との考え方を示した。
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