国内MNO4社のうち、回線の品質が一番良いのはどこか。モバイルネットワークの分析を手掛ける英Opensignalは4月26日、日本のモバイルネットワークに関する調査結果を発表した。品質が最も安定していると評価されたのはソフトバンクだった。2位にランクインしたのは前回1位のドコモで、KDDI、楽天と続いた。
Opensignalでは、ネットワークのパフォーマンスを細分化して分析しており、このうち動画再生などの「ビデオ・エクスペリエンス」はソフトバンクとNTTドコモが同時にトップ入り。5G単独ではソフトバンクが1位となった。ダウンロード速度は、ドコモが5G単独で平均204Mbps、全体平均で52.8Mbpsとトップ。5Gは楽天が174.4Mbps、全体ではKDDI(45.7Mbps)が続いた。
また、アップロード速度に関しては、楽天が5G単独で平均29.5Mbps、全体では18.3Mbpsとともにトップ。2位は5G・全体ともにソフトバンクがランクインした。ゲーム体験では、5G・全体の両方でソフトバンクがトップ。次いでKDDIと楽天が同時にランクインし、ドコモがそれに続いた。
5G展開については、利用率が各社とも上昇。KDDIが5.5%から9.3%、ソフトバンクが5.9%から8.4%、ドコモが4.5%から6.1%に上昇。一方、楽天は1.4%に留まる形となった。
調査期間は2022年12月から2023年2月まで。Opensignalは、世界中の1億以上のデバイスから得られる数十億の個別測定結果をもとに、世界中の主要なネットワーク事業者におけるモバイルユーザー体感について独立して分析しているという。
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