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販売サイトのAIイラスト禁止の動きにマンガ家の端くれは何を思う?サダタローのゆるっとマンガ劇場(1/6 ページ)

» 2023年05月20日 13時27分 公開
[サダタローITmedia]

 ゴールデンウィーク明けから「pixivFANBOX」や「DLsite」などのクリエイター支援サイトがAI生成イラストの取り扱いを一時禁止すると相次いで発表しました。クリエイターやファンの反発に配慮した一面もあるようで、すごい速さで進化する生成AIへの対応に苦慮している様子がうかがえます。

pixivFANBOXの発表文の一部

 個人的には未だに画像生成AIが既存の作品を勝手に学習することに対して嫌悪感があったり、画像生成AIにプロンプトを入力してイラストを生み出す過程を「絵を描く」と呼ぶことに対して抵抗があったりするのが正直なところです。

 一方で、画像生成AIのおかげで絵を描くスキルを持っていない人がイラストを作成できるようになったのも事実です。イラストやマンガを作る楽しさを多くの人が感じられるのなら個人的にはとても有益なツールだとも思います。

 ただ、誰でも簡単にイラストを生成できる世の中では、それを金儲けの手段として利用する人も当然出てきます。上記サイトでも実際に、AI生成イラストを売るためだけに利用するケースが増えていたようです。

 結局AI生成イラストが販売サイトで禁止されたりAI生成イラストが良く思われなかったりするのもAIそのものが悪いのではなく、マナーや道徳をあまり考えずに利用する人に原因があるようです。画像生成AI自体にもまだまだ解決しなければいけないことが多いとは思いますが、少なくとも趣味で画像生成AIを楽しんでいる人が割を食うようなことがないように環境が整えられていくことを願います。

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