米Microsoftは8月17日(現地時間)、深度センサーカメラ「Azure Kinect Developer Kit」の生産終了を発表した。技術はパートナーエコシステムが存続させるので「これで終了するわけではない」としているが、2010年発売のXbox 360用モーションコントローラ「Kinect」から始まったKinectブランドはついに消滅する。
初代Kinectは、Xbox 360のモーション追跡カメラセンサーだった。これは大ヒットとなり、その後、Windows PC版も発売された。
だが、次の世代のXbox Oneでは途中からKinectのバンドルはなくなり、2017年にはXbox One用Kinectセンサーの生産を終了。翌年にProject Kinect for Azureを発表した。これは、深度カメラ、TOF方式の距離画像センサー、マイク、加速度センサーを搭載し、Azure AIで使えるハードウェアだった。
現行のAzure Kinect Developer Kitは、2019年にAzureのクラウドと連携するビジネス向け周辺機器として発表された。
Microsoftは生産終了の理由は説明していない。同技術のライセンス供与先の1つ、Orbbecは同日、この技術を作用する製品スイートを発表した。
【更新履歴:2023年8月18日午後4時50分 TOF方式とするべきところに誤りがありました。お詫びして訂正します。】
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