ITmedia NEWS > セキュリティ >
セキュリティ・ホットトピックス

公式サイトに「破産した」の偽情報 改ざんの被害続々 研修施設、コンサルなどで

» 2023年09月04日 15時40分 公開
[ITmedia]

 公式Webサイトが改ざんされ「破産した」などの偽情報を載せられたとする被害の報告が、8月31日から9月4日にかけて相次いでいる。いずれも実際には破産しておらず、事態の確認・調査を進めている。被害の関連性は不明。

photo

 被害を報告しているのは中華料理の鹿児島王将(鹿児島市)、研修宿泊施設の湘南国際村センター(神奈川県三浦郡)、コンサルティング企業のコミュニケーションコンサルティング(東京都杉並区)、映像制作の新宿スタジオ(東京都渋谷区)、精肉店の西島畜産(東京都中野区)などの企業。このうち鹿児島王将、湘南国際村センター、新宿スタジオは復旧済み。

 いずれも公式Webサイトが改ざんされ「2023年8月31日付で破産手続きを開始いたしました」のようにうその破産報告が掲載されたという。湘南国際村センター、新宿スタジオ、西島畜産においては迷惑メールの配信もあったとしている。

 湘南国際村センターと西島畜産は迷惑メールの踏み台にされた経緯も明らかにしている。湘南国際村センターはファイル送受信サーバがハッキングされ、データを書き換えられたという。

 一方の西島畜産は小売店舗で使っているメールマガジン配信システムが不正アクセスされた可能性がある他、Webサイトのデータが全て削除されたことも分かったとしている。同社は商品の配達を休止し、Webサイトが復旧次第、順次再開する予定。

photo 西島畜産の報告

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.